12週未満と12週以降

診察

早い段階で決意すること

子供の誕生はお目出度いことであり妊娠した妊婦とともに、周囲にいる人間にも幸福感をもたらしてくれる素敵なことです。しかし妊婦自身が罹患したり、育てるための環境が揃っていない場合などの理由で産めない場合もあります。そんな時には産婦人科医が妊婦と配偶者の同意を得て行われる処置を、一般的な言葉で表すと中絶手術というのです。妊娠してから11週目程度までに施術すれば、初期の段階で中絶手術をすることになり任意の場合は、この時期を期限と定めている国もあります。そして日本でも中絶手術をおこなう期限は定められており、妊娠してから22週未満までであることをご存知でしょうか。更に中絶手術の施術方法も、妊娠初期の12週未満とそれ以降では違ってくるので記しておきます。12週未満の場合は掻破法という専用の道具でかきだす方法か、吸引法という機械を使って吸い出す方法がとられるのです。静脈麻酔をすることで痛みと出血を最小限におさえることができ、時間も15分程度ですみます。施術後がすんで特に体調に異変がなければ、そのまま帰宅することも可能です。12週以降になると事前に子宮口を開く処置をしてから、子宮痙攣剤を使って人工流産を促します。人工流産がすんでも施術者本人の身体的な負担が大きいために、当日の帰宅は難しいので入院を余儀なくされるのです。そして12週未満と12週以降の差はそれだけではなく、後に必要とされる手続きの点が最も大きいのではないでしょうか。12週以降の場合は胎児として埋葬する必要があるため、役所に死産届を出して埋葬許可証をもらう必要が生じます。入院費や埋葬するための費用が発生し金銭的な負担だけでなく、胎児を死なせたという精神的な負担が大きくなるのが12週以降の中絶手術です。必要であると考えたら早い段階での、決意が施術者の負担を軽減できます。